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ねこてて
休日が大事で、週休3日を願う会社員女子。
「たのしくいきるため」のモノ・コトを話すのが好きだが、友人が少なく話し相手がいないため、ブログで気持ちを昇華させている。

理想の睡眠時間は10時間だが、現実はそうはいかないのが悩みどころ。
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«感想»『僕は僕の書いた小説を知らない』喜友名トト 時が止まった自分は生きていると言えるのか

※本記事は微ネタバレを含んでおります。 
これから『僕は僕の書いた小説を知らない』を読まれる方はご注意ください。

ねこてて

こんにちは、ねこててです。

今回紹介する1冊はこちら。

『僕は僕の書いた小説を知らない』喜友名トト

最近、実学書ばかり読んでいたので、小説も読もうと思い、手に取りました。
表紙の儚い色合いが素敵ですよね。

目次

あらすじ

ある朝目覚めた小説家の俺は、「昨日」の記憶がないことに気づく。

どうやら俺は一日ごとに記憶がリセットされ、新しいことを覚えられないという症状を抱えているらしい。
可愛い女の子と出会っても、小説を書き進めても、そのすべてを明日には忘れてしまう。

絶望的な状況のなか、「負けるものか。諦めるものか。絶対に書くんだ」
というメッセージとともに5万字を越える書きかけの小説が、パソコンの中には残されており――。

※第6回ネット小説大賞受賞作品

こて

記憶がリセットか…、掟上今日子の備忘録みたいな感じ?

ねこてて

主人公の病気の種類としては同じだよ、前向性健忘症っていうんだ

ここから感想・微ネタバレあり!

ここから先の記事はネタバレを含みます。
初読の方はご注意ください。

良かった素敵と思ったところ

  • 文章が軽く、素早く短時間で読める
  • 積み重ねが人生を象っていくことを再認識できた
  • 表現者の心の叫びに共感できた

文体が軽く、素早く短時間で読める

文体はひたすら軽く、早い人だと2時間で読めるのではないでしょうか。

主人公の主観で語られており、かなり砕けた文体で書かれています。
聞き馴染みのない言葉はほとんど使われておらず、読みすすめることだけに集中でできました。

どんどんページをめくっていけるのは、爽快感を感じます笑

ねこてて

私は読了までに2時間半くらいかかりました。あっという間!

積み重ねが人生を象っていくことを再認識できた

一日くらいいいだろう、では済まされない。
一日を無為に過ごした記憶すらない明日以降の俺は、反省も後悔もすることなく、
同じことを繰り返してしまうのではないだろうか。
恐ろしすぎる。

僕は僕の書いた小説を知らない 4月22日 土曜日 AM07:15

自分の記憶がリセットされることを知ったときの主人公の言葉です。
これを読んだとき思いました。

「あ、記憶がリセットされない人間だけど、一日くらいいいだろう で過ごしている。
 しかも、次の日に反省も公開もしていない。
 それって、毎日記憶リセットされているのと一緒じゃない? 恐ろしすぎる

何なら、主人公は”小説”を生み出していってるけど、私は何も生んでない。
主人公の状態よりたちが悪い。

日々の積み重ねが私を構成していくことを再認識したので、小さいことから頑張りたい。

表現者心の叫びに共感した

痺れろ。俺の物語に、感電しろ。

僕は僕の書いた小説を知らない 10月20日 金曜日 PM04:55

主人公が小説のラストシーンを手掛けるときのセリフです。
「俺の文章で、お前の脳を震わせてやる」と言わんばかりの、強烈な言葉に、強く共感しました。

こと、何かを表現する人は、全員、この気持ちを抱いていると言っても過言ではありません。
絶対そう。

だって、相手には全く触れなくても、自分の表現した”何か”で
人の心を揺さぶられるって凄くないですか?
そんなの、超能力と一緒ですよ。

私はそんな人間になりたい。

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微妙だったところ

逆に「ちょっと好みじゃない…」と思ったところは、こんな感じ。

  • ハードボイルドが多様されすぎ
  • 後日談部分の伏線回収にスマートさがほしい

ハードボイルドが多様されすぎ

主人公はハードボイルドが好きで、振る舞いもハードボイルド小説の登場人物をリスペクトしています。
しかし、主張が強く、途中ちょっとくどさを感じてしまいました…。

ねこてて

ハ、ハードボイルドってなんだっけ…???

ハードボイルド
 元来、ゆで卵などが固くゆでられた状態を指す。
 転じて感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的・肉体的に強靭、
  妥協しないなどの人間の性格を表す。

Wikipedia ハードボイルドより抜粋

Wikipediaの内容と主人公の行動を思い出してみると、ハードボイルドにはなりきれていないです。

ただ、病気でも執筆作業を「諦めない」人間臭さが主人公のカッコよさの一つなので、
”なりきれない”ところも魅力として数えるのが正解なのかもしれない。

後日談部分の伏線回収にスマートさがほしい

ねこてて

最後の部分(後日談部分)は好みが分かれると思う…

作者の自信満々な顔が見えてしまった気がして、ちょっと残念でした。
伏線はもうちょっとスマートに回収してほしい人間なので、気になりました。

とくに、最後のセリフは「ハードボイルド」というより、「キザなやつ」の印象が強すぎて
少しだけ共感性羞恥を感じてしまいました…。

しかし、Twitterや読書メーターで皆さんの感想を見たところ「この演出好き!」と語る方も
多数いらっしゃるみたいです。
本当に好みの問題ですね。

読書メーター
『僕は僕の書いた小説を知らない』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター 喜友名 トト『僕は僕の書いた小説を知らない』の感想・レビュー一覧です。電子書籍版の無料試し読みあり。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので...

最後に…

作中に出てくる、主人公のお蔵入りになった傑作が読んでみたくなりました笑

展開自体は既視感があり、途中で予想ができました。
でも、主人公とヒロインが幸せならOKです!

まぁ、華沢先生には痛い目見て欲しいけどね!笑

ねこてて

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

何よりも「休日」が大事で、週休3日を願う会社員女子。
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理想の睡眠時間は10時間だが、現実はそうはいかない。

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